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IPアドレスについて

TCP/IPはパソコン同士が通信するときの決まりごと/手順（プロトコル）のひとつです。 インターネットは世界中のパソコンやネットワーク機器などあらゆるものが接続された巨大なネットワークです。 これらの機器はお互いに正しく通信ができるように共通の決まり/手順(プロトコル)で会話しています。


インターネットでは、この決まり/手順(プロトコル)に「TCP/IP」という規格を使用しています。 人でたとえると、世界の人びとが通訳者もいらずに共通の言語で会話をしているような感じです。 パソコンは、このTCP/IPが使えるように標準でインストールされているものがほとんどです。


「TCP/IP」を使用して会話(通信)をするときに、会話(通信)をする相手を認識するために「IPアドレス」を使います。 「IPアドレス」を電話に例えると、電話(TCP/IPプロトコル)という規格で通話(通信)したい相手に割り振られた電話番号と同じ働きになります。


電話番号は同じ地域(例えば市内番号)に重複して存在できないのと同じように、同じネットワーク内に重複して存在できません。 (違う市のときは市内番号が同じでも存在できるように、違うネットワークなら問題ありません。)

■IPアドレスの表記

IPアドレスとは「192.168.0.1」のように「.（ピリオド）」によって4つのブロックに区切られます。 TCP/IPで通信するネットワーク機器（LANカードやブロードバンドルータなど）には、必ずIPアドレスが割り当てられます。

①1ブロック※：0～255
②2ブロック：0～255
③3ブロック：0～255
④4ブロック：0～255
※正確には「オクテット」と呼びますが、ここでは「ブロック」と呼ぶことにします


■IPアドレスのクラス

IPアドレスは3つのクラスに分けられています。クラスごとにIPアドレスの範囲が異なります。

クラスIPアドレスの範囲
クラスA1.0.0.0～126.0.0.0
クラスB128.1.0.0～191.254.0.0
クラスC192.1.0.0～233.254.254.0

■ネットワークアドレスとホストアドレス

IPアドレスは、ネットワークアドレスとホストアドレスに分けられます。
クラスAは先頭から1ブロック、クラスBは先頭から2ブロック、クラスCは先頭から3ブロックが「ネットワークアドレス」になり、 残りの部分が「ホストアドレス」になります。ネットワークアドレスはNIC（Network Infomation Center）という統括機関によって割り当てられるため、 自由に変えることはできませんが、ホストアドレスは、「0」と「255」以外の値を自由に使う割り当てることができます。

クラス設定できるIPアドレス自由に使えるIPアドレスの最大数
クラスA先頭の1ブロックが「10」で始まるIPアドレス167万7214個
クラスB先頭の2ブロックが「172.16～172.31」で始まるIPアドレス6万5534個
クラスC先頭の3ブロックが「192.168.0～192.168.255」で始まるIPアドレス254個

例）クラスCのときのLAN

下記はクラスCのときのLANの例です。それぞれの機器に「192.168.1.1」～「192.168.1.4」までのIPアドレスが割り当てられています。 一つのLANで通信するためには、同じネットワークアドレスである必要があります。この場合、先頭から3ブロックの「192.168.1」がネットワークアドレスに当たり、先頭から4ブロックの「1」～「4」がホストアドレスに当たります。 ホストアドレスには、任意の値が同じにならないように割り当てます。

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